英語学習を続けているのに、
なかなか英語が口から出てこない。
「このまま続けていて大丈夫なのかな」
「何かやり方を変えたほうがいいのかな」
そんな不安を感じたことがある方は、
きっと少なくないと思います。
私自身も、英語を教える中で
「英語が出ない時期」に何度も向き合ってきました。
英語が出ない時期、大人が感じる焦りと不安
これまで関わってきた子どもたちも、
最初から英語を話していたわけではありません。
- 英語を聞いている
- 活動には参加している
- でも、話さない
そんな時期が、必ずありました。
当時は、
「まだ早いのかな」
「このやり方で合っているのかな」
と、大人の方が不安になっていたように思います。
TESOLで考える「Silent Period」とは
TESOL(英語教授法)では、
英語を学び始めた学習者が
しばらく話さない時期があることが知られています。
この時期は
Silent Period(サイレント・ピリオド)
と呼ばれています。
Silent Period では、
- 英語を聞いている
- 意味を理解しようとしている
- でも、まだ話さない
という状態が見られます。
これは
話せないのではなく、話す準備をしている段階
だと考えられています。
なぜ、話さない時期が必要なのか
新しい言語を使うためには、
- 音やリズムに慣れる
- 語順や表現を内側で整理する
- 安心して使えるかどうかを感じ取る
こうした準備が必要です。
この準備が整わないまま
無理に話させようとすると、
不安や緊張が高まり、
かえって英語から遠ざかってしまうこともあります。
大人が不安になりやすい理由
Silent Period は、
外から見える変化がとても少ない時期です。
- 話さない
- 成果が分かりにくい
- 比べてしまう
そのため、
子どもよりも先に
大人の方が焦ってしまうことがあります。
でも、TESOLの視点では、
この時期があること自体が
自然で想定されたプロセスです。
英語が出なくても、育っている力がある
英語が出ていないからといって、
何も起きていないのではなく
実際には、
- 英語を聞こうとする姿勢
- 知っている単語への反応
- 活動に参加しようとする気持ち
- 表情がやわらいでくる
といった変化が、少しずつ見られてくるようです。
インプットのあとに、アウトプットはやってくる
TESOLでは、
アウトプットは、十分なインプットのあとに生まれる
と考えられています。
理解できる英語を聞き続け、
安心できる環境の中で過ごしていると、
あるとき
「伝えたい」「言ってみたい」
という気持ちが自然に生まれます。
Silent Period は、
そのための大切な準備期間と捉えていきたいと思います。
続けてきたからこそ、見えた瞬間
すぐに話さなくても、
- やさしい英語を使い
- 楽しい活動を続け
- 同じやり取りを繰り返す
そうしているうちに、
ある日ふと、英語が口から出てくる瞬間があります。
それは、
無理に言わせた英語ではなく、
準備が整ったから自然に出てきた英語なので、とても嬉しいです。
まとめ|Silent Period を信じて、続ける
英語が出ない時期は、
- 遅れているわけでも
- 向いていないわけでも
- 失敗でもありません。
Silent Period は、
前に進むために必要な準備期間いうことなのですね。
短期的な成果にとらわれず、
長い目で見て、
安心できる環境の中で続けていくこと。
それが、
英語が出る瞬間につながっていくと感じています。

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