成長マインドセットが子どもの学びを変える。海外教育に学ぶ“挑戦する姿勢”の育て方

授業をしていると、
「えー、もうムリ…」
「どうせできないし」
とつぶやく子に出会うことがあります。

一方で、うまくいかなくても
「ちょっとやり方変えてみようかな」
と言える子もいます。

この“学びの姿勢”を分けるものとして、
海外教育では Growth Mindset(成長マインドセット) がとても大切にされています。

今日は Edutopia で紹介されている実践と、私自身の教員経験を重ねながら、
子どもが「できる・できない」から、「どう学ぶか」に視点を切り替えるヒント をまとめたいと思います。


目次

成長マインドセットとは?

成長マインドセットは、心理学者キャロル・ドゥエック博士の研究から広まった考え方です。

「能力は努力や経験で伸ばせる」
というシンプルな姿勢。

反対の考え方が 固定マインドセット(Fixed Mindset) で、
「向いてない」「才能がない」と思い込んでしまう状態をいいます。

Edutopia の “Incorporating a Growth Mindset Into Your Teaching Practice” では、
このマインドセットが、

  • 子どもの挑戦する気持ち
  • 粘り強さ
  • 失敗の捉え方

に大きく関わると紹介されていました。

そして、それは特別なプログラムではなく、
先生や大人の小さな声かけや教室の雰囲気から育っていくもの だと書かれていました。


海外の実践①:言葉の選び方(努力へのフィードバック)

成長マインドセットを育てる鍵は、
「成果」ではなく「過程」をほめること」。

Edutopia の “Helping Struggling Students Build a Growth Mindset” では、
子どもへのフィードバックが、学ぶ姿勢を左右するという研究が紹介されています。

❌ 結果へのほめ言葉

  • 「頭いいね!」
  • 「才能あるね!」

✔ 過程へのほめ言葉

  • 「ここを丁寧に考えたからできたね」
  • 「この方法を試したの、すごくよかったよ」
  • 「前より粘り強く取り組めてたね」

結果よりも
“どう取り組んだか” に目を向けてもらえると、
子どもは自分の行動を振り返りやすくなります。

そして、失敗しても
「次はどうしよう?」
と前向きになれる土台ができます。


海外の実践②:失敗の捉え方(Mistake-Friendlyな教室)

海外の教室では、
失敗をマイナスではなく学びの材料として扱う 文化があるようです。

掲示物に
Mistakes help your brain grow(失敗は脳を育てる)”
と書かれている学校もあるほどです。

Edutopia の記事では、
「子どもが間違えた時に、教師が少しだけ Wait Time を取る」
という実践が紹介されていました。

すぐに訂正しない。
すぐに正解を言わない。

それだけで、
子どもは自分で考える時間を持ち、
間違いから学ぶ姿勢がゆっくり育ちそうですね。


私の教室でも見てきた、“変わる瞬間”

私は教員時代、
何度も「子どもが変わる瞬間」を目の前で見てきました。

うまくいかなくて落ち込んでいた子が、
「もう一回やってみる」と言えた瞬間。

漢字の暗記方法でつまづいていた子が、
「今度はこっちのやり方でやってみる」
と発見した瞬間。

それは派手な成功ではありませんでしたが、
挑戦 → ちょっとした失敗 → 次の一手
という学びのサイクルが生まれた大切な瞬間でした。

成長マインドセットは、
特別な言葉ではなく、
子どもの中にすでにある「伸びようとする力」に気づいて支えること
だと私は感じています。


家庭と学校でできる“成長マインドセットの育て方”

大きなことをする必要はありません。
毎日の中の小さな言葉・小さな習慣で育ちます。


● 家庭でできること

  • 「どうやってここまでやったの?」と過程を聞く
  • “まだ”を使う(できない → まだできない)
  • 上手くいかない日に「どこが難しかった?」と一緒に振り返る

● 学校でできること

  • 失敗しても笑われない雰囲気
  • すぐ答えを与えない Wait Time
  • 子どもが自分で方法を選ぶ Choice Time
  • 小さな挑戦と小さな成功体験を積み重ねる

まとめ:成長マインドセットは、日々の小さな習慣から

成長マインドセットは、子どもを信じて、
「どう学ぶか」に寄り添う小さな積み重ねですね。

私自身の経験を振り返ると、すぐに結果が見えないために
待つことを諦めてしまったり、焦って答えを言ってしまっていたなと深く反省・・・。

今日からできる小さな一言と粘り強く向き合う姿勢を大切にしていきたいです。

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この記事を書いた人

Maron(まろん)です。
大学時代に1年間の留学を経験し、TESOL を取得。TOEIC 935点。
その後、塾講師・オンライン塾講師・公立小学校教員・特別支援学級の非常勤など、約14年間教育に携わってきました。
海外の教育理論や実践を、日本の家庭や学校にも届け、学びの幅が広がるきっかけになればと思い発信しています。

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