子どもに、「なんでそう思ったの?」と質問すると、
言葉につまったり、理由をうまく説明できなかったりすることがあります。
海外教育では、この“理由を言葉にする力”を育てる方法として
Think-Aloud(シンクアラウド) が広く紹介されています。
Think-Aloud とは、
「いま自分が考えていることを声に出す」
というシンプルな学習法。
Reading Rockets や Edutopia では、
「読解力・推論力・問題解決力を伸ばすための重要な方法」として紹介されています。
この記事では、海外教育の知見をもとに、
家庭で取り入れやすい Think-Aloud の3つのコツを紹介します。
MaronThink-Aloud と同じく、子どもが自分の言葉で学びを整理する方法として
Teach Back(ティーチバック) も海外教育では重視されています。
→ Teach Back で家庭学習を深める方法
Think-Aloud とは何か?
Reading Rockets の “Think-alouds” では、
Think-Aloud を次のように定義しています。
子どもに“考える過程”を見せるために、
大人が読みながら思考を声に出す方法。
つまり、
「どうやって考えているかを見せること(モデリング)」が大事
ということ。
Edutopia の “The Think-Aloud Strategy: An Oldie But Goodie” でも、
教師や大人が思考過程を言語化することで
子どもは“推論の仕方”や“読み取り方”を学べると紹介されています。
Think-Aloudが家庭で効果的な理由
Reading Rockets と Edutopia の両方で、Think-Aloud の効果として挙げられているポイントは共通しています。
✔ “考え方”が言葉でわかる
大人の思考を聞くことで、
子どもも同じように考え方を言葉にしやすくなる。
✔ 読解力が伸びる
ただ読むのではなく、
「気づき→推測→理由づけ」という読み方が身につく。
✔ 問題解決がスムーズになる
子どもが自分の考えを整理できるようになるからです。
✔ 間違いの原因に気づきやすい
プロセスを言葉にすることで、どこでつまずいたかが見える。
家庭でもすぐ始められて、
学びの質が大きく変わる方法です。
私が教員時代に感じた Think-Aloud の力
私が小学校教員だったとき、
Think-Aloud と同じような活動をよく取り入れていました。
授業では、問題を解いたあとに
「隣同士で考え方を説明し合う確認タイム」
を作っていたのですが、これがとても効果的でした。
スムーズに説明できなくても、隣の友達がサポートしてくれます。
その経験から自信がつき、
教室で手を挙げて発表する子が増えたことを覚えています。
特に高学年では、
「間違えたら恥ずかしい」という気持ちから発言をためらう子が多いのですが、
Think-Aloud 的な声かけを入れることで、
“考える過程を共有するのは当たり前” という空気が広まりました。
オンライン塾の授業でも、
「今日のポイントはどう説明できる?」
「友達に教えるならどう伝える?」
という質問が、理解度を大きく高めてくれました。



子どもが「理由を言葉にする」経験は、日常の問いかけでも広がります。
私自身、「どう思った?」という問いかけを続けることで、子どもたちの説明力が大きく伸びるのを見てきました。
→ 「どう思った?」から広がる家庭の学び
家庭でできる Think-Aloud の3つのポイント
① 親が「思考の声」を出して見せる
Think-Aloud の第一歩は、
大人がモデル(見本)を見せること。
- 「ここ、なんだか変だなと思った」
- 「この子はなにを考えてるんだろう?」
- 「私はここがヒントだと思ったよ」
- 「こうなる気がする、だって……」
親の“考え方の言語化”は、
子どもにとって最強の教材です。
② 子どもに「理由」を一言だけ聞いてみる
Think-Aloud では、
「答え」よりも「理由」が大切。
最初は短い言葉でOK。
- 「どうしてそう思った?」
- 「どこをヒントにした?」
- 「次はどうすると思った?」
Edutopia でも、
“Why?” を中心にした短い声かけ が推奨されています。
③ 一緒に「プロセスの見える化」をする
(Reading Rocketsで特に強調)
説明できたら、とにかく “プロセス” を褒めます。
- 「その考え方、すごくわかりやすいね」
- 「そうやって順番に考えたんだね」
正解でなくても、
考えを口にできること自体が大きな成長です。



また、Think-Aloud を効果的にするには、待つこと(Wait Time) も欠かせません。子どもが考えを言葉にするには数秒の沈黙が必要で、急かさないことで思考が育ちます。
→ すぐに答えない勇気(Wait Time)が子どもの思考を育てる理由
Think-Aloudを続けるコツ
- 正解より考え方を大事にする
- 説明は短くてOK
- 親も一緒にThink-Aloudする
- 読書中・算数・生活の中どこでも使える
- 週1〜2回でも十分効果あり
家庭の中で少しずつ続けることで、
子どもの思考と言語化能力が確実に伸びていきます。
📚 参考文献(今回の記事はすべてこの2本のみを使用)
- Reading Rockets – “Think-alouds”
https://www.readingrockets.org/classroom/classroom-strategies/think-alouds - Edutopia – “The Think-Aloud Strategy: An Oldie But Goodie”
https://www.edutopia.org/blog/think-aloud-strategy-oldie-but-goodie-elena-aguilar









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